店長のひとり言葉 part11 「思い出はアクシデントばかり」

思い出はアクシデントばかり

 今日は金沢からですか。雪は多いんですか。こっちはこの冬、1回雪がふりましたねぇ、成人式の日にちょっと降ったくらいですかねぇ、ちらちらと。よりによって成人式の日にまた、かわいそうだったな。女の子は着物を着てるから、足元悪くなると大変だし。でも、そういう方がみんな、忘れないですよね。ふだんの日のことは、ほとんど忘れちゃうんだけど、トラブル、アクシデントがあると、ずっと覚えてる。
 逆だといいんだけどねぇ。アクシデントは忘れて、楽しいことだけ覚えてるというふうだとね。

 成人式って、1月15日じゃないんですよね、いま。
 あの日、うちのスタッフのお嬢さんを会場まで送って行ったんですよ。
 ちょうどその直前にタイヤをスノーに履き替えてたんだけどね、雪が降るって予報だったんで。そうしたら、朝、すごい降ってて、そのお嬢さんが成人式に出るっていうのは前から聞いてたから、気になって電話したんだよね。
 そうしたら、タクシー会社に電話をかけまくってたところだったんだって。お嬢さんに着物を着付けたのはいいけど、会場まで送っていく術がないって言うんですよ。「じゃあ、行きましょう」って言って、ここから15分くらいの家まで迎えにいって、会場まで送って行ったんです。意外に滑って坂が登れなかったですね。そういうことって、はっきり覚えてるね。でも、その次の日に何やったかっていうのは、覚えてない。次の日のことなんか明らかに忘れちゃってる。本当は次の日の方が楽しいこと、いっぱいやってるはずなんだよなぁ。きっとそうなんだけど、そっちの方が忘れちゃってる。

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